31日、法廷に向かった奈良県の職員・西田幹さん(当時35)の両親。西田さんは2017年に長時間労働が原因で自殺しました。
【西田幹さんの父・裕一さん】
「お前の敵をとってやったと伝えたいですね」
訴えによると西田さんは2015年、多い時で残業時間がひと月150時間以上に及ぶなど、繰り返し長時間労働を強いられ、うつ病を発症。
診断された後も、奈良県が職場の異動など労働環境の改善を怠ったことなどから自殺に至ったとして、両親が県に対して、あわせて1億円あまりの損害賠償を求める裁判を起こしていました。
【西田さんの両親】(2017年)
「私が言うのも変やけど、『くそ』がつくぐらい、真面目な奴やったと思いますわ」
両親は西田さんが自ら命を絶った後、その理由を知ろうと、出勤簿を開示請求しました。
その結果、タイムカードで記録された「打刻時間」では、既定の時間より長く勤務していることが記録されていても、県が残業時間と認定していなかったことが分かりました。
これについて当時、荒井知事は…
【奈良県・荒井知事】(2017年)
「打刻時間は遅かったけれども、勤務じゃなしに自分の仕事、自分の用務を果たしておられるということもあるわけでございます」
西田さんの規定時間以外の勤務は、上司の指示によらない自発的なもので、残業には当たらないと主張したのです。
その後、西田さんの自殺は第三者機関によって業務との関連が認められ、公務災害と認定されましたが、裁判でも県は、「過失はない」として裁判所による和解の勧めも拒否していました。
31日の判決で奈良地方裁判所は、「奈良県の規定などから残業時間は、タイムカードの打刻時間から定時時間を差し引いた時間が相当する」と認定。
西田さんに対し、長時間労働を改善せずに自殺に至らせた」として、奈良県に6800万円余りの支払いを命じました。
【西田幹さんの父・裕一さん】
「ちゃんと幹の仕事が認められたということ。息子が生きていたらもっと喜ぶと思います」
【西田さんの代理人・松丸正弁護士】
「勤務時間を適正に把握する、それに基づいて給料を払う。健康管理もする。その点を徹底すれば、未然に防げるはず」
一方、奈良県は「判決内容を十分精査したうえで今後の対応を検討したい」とコメントしています。
カンテレ「報道ランナー」2022年5月31日放送
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